路地うらの家〜追悼〜最終回

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    <福岡市東区・うら> 

    (最終回は長文になりました、すみません)

    久留米市まで朝蔵の掃除に行った時、近所の朽ちかけた古い家が二軒も解体されているのに気付きました。


    えっ、あっけないな・・・・


    つい、うらさんを思わずにいられませんでした。

      もう壊されているでしょうか
      もしかしてもしかして、売るのをやめただけなんじゃないのかな・・・
      ばからしい、そんなはずない、もう更地になってるさ

    そんな想いがぐるぐると渦巻いて、落ち着きません。


    正直言うと、うらさんがネットの売り土地情報から消えてから数週間、ワタシはずっとそんな状態でした。


    よし、はっきりさせよう、とその日思い立ちました。

    すぐさま久留米から福岡市まで車を走らせました。

    うらさんに近づいてくると、もっと落ち着かなくなりました。
    「馬鹿じゃなかろうか!グチグチ未練持つのはやめて、はっきりあきらめよう衝撃

    そう自分に言い聞かせながら、路地を歩いていきました。



    うらさん、まだ建っていました。

    庭に梅の花が咲いててきれいでした。



    なんかびっくりしすぎて、訳わからず早足で通り過ぎました。

    ワタシ涙が出そうでした。

     


    もしかしたら更地になってた方がすっきりしたかもしれません。


    いつ建て壊されてても仕方ないんです。
    もう売れてて、明日建て壊しなのかもしれません。


    でもはじめてうらさんの梅の花を見られたから、それは私にとっては幸せでした。


    そこでなぜかワタシは思ったのです。
    「まだあるってことは・・・・売り主さん、面倒になって売るのやめたのかもしれない」






    やっと暖かくなってきて、梅の花があちこちで咲いていました。


    一週間後、いいお天気で、梅の花もすぐ散ってしまうかな・・・と思うと、うらさんの梅の花の写真を撮りたくなりました。

    でも空き家の写真撮ってたら近所の人に怪しまれるな・・・ささっとピント合わせて撮ってこよう!



    うらさんの前に立つと、解体が始まっていました。


    うそ・・・


    古びた塀がなくなって、ちいさな庭が丸見え、家の中の建具も外され壊されていくのが見えました。


    あ、やっぱり売れてたんだ・・・

    そっか、そうなんだよね・・・



    梅の木は根元から切られていました。 無惨でした。


    呆然としばらく見ていましたが、人が来たのでその場を離れました。


    そのまま帰ることが出来なくて、歩き回りました。
    この町には、うらさんと同じような古い家がまだまだあります。

    もっときれいな家も、もっと大きくて立派な家も。


    この時にやっとわかったのかもしれません。

    うらさんは小さくて傾いた、どこにでもある売れ残りの古い古い家でした。

    ああ、でも、私は大好きでした。
    どんな立派な家より好きでした。



    うらさんはなくなっちゃうんだ・・・



    もう一度うらさんの家の前に戻ってきました。

    写真を撮りました。

    好きなら尚更、最後まで見てあげなくちゃ。



      買えなくてごめんね

      ごめんね、うらさん

      きっと、壊される前に私に梅の花見せてくれたんだね

      掃除していっぱい話しかけた古家馬鹿の私を、

      「もうお別れだよ」って呼んでくれたんだね



    家が気持ちを持ってて、それを感じるなんて、きっと妄想のように思われるだろう。

    いくらワタシが古家好きと言ったって、一度見ただけの家にそこまで思い入れたりしない。

    でもうらさんは特別でした。


    片づけした時、売り主さんにお願いしていくつか家具をもらったけど、私はそれが欲しかったんじゃないんです。

    本当は家として使ってあげたかった。
    うらさんに人の声が響く姿を見たかった。

    掃除や片づけをする度に、うらさんの雰囲気がやさしくなっていったのを感じていました。


      それなのに、ごめんね

      うらさんにたくさん触れて、ワタシはすごく嬉しかったよ、ありがとう

      買ってあげられなくて、ごめんね、ごめんね


    帰りの車の中で、ボロボロ泣きました。


    いい年して、悲しくて切なくて泣きました。








    うらさんの話はこれでお終いです。

    長い長い思い出話に、付き合って下さってありがとうございました。



    最後に、うらさんの梅ではないのですが、お別れの日に撮った別の梅の花の写真を。

    路地うらの家〜追悼〜

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      <福岡市東区・うら> 

      私が何度も掃除に通ったり、自費で耐震診断をしたことを知っていた不動産屋さんは、私の気持ちを汲んで、売り主さんに交渉してくれました。

      耐震工事にかかる分を値引いてくれないだろうかと・・・


      それは無茶な値下げ交渉でした。


      売り主さんは急いで売る必要もない方のようでしたし、少しでも高く買ってくれる人に売りたいと思っていたからです(当たり前ですね)

      その後、不動産屋さんから電話がかかってくることはありませんでした。
      無理だったとわかりました。


      「縁がなかったんだ。
      自分にはまだ、個性的すぎる物件を扱うには資金も知識も度胸も募集のやり方も全然足りない。
      買えない方が良かったんだ

      そう思いました。



      そのまま、時間が経ちました。
      夏が過ぎ、秋・冬。

      ワタシは気持ちを切り替えて別の家(朝蔵)を探しだして、夢中になっていました。


      それでも時々ネットで見て、うらさんが更に値下げ(でもワタシの交渉した金額より高い)して売り出されているのは知っていました。


      ある日、うらさんが売り土地の情報から消えていました。

      ズキンとしました。
      「ああ、ついに売れちゃったんだな・・・・」

      でも買えなかったんですから、仕方ありません。
      ワタシよりもっと高く買いたいという人が現れたのでしょう。


      家は解体されることはわかっていました。
      絶対見に行くまいと思いました。
      未練がましいことはしたくない、あの掃除してきれいになったうらさんの思い出だけでいいや・・・


      季節は春の初め、寒かった冬がやっと終わろうとしていました。

      (やっと、次回最終回です!)

      路地うらの家〜追悼〜

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        <福岡市東区・うら>
        耐震診断の担当者に来てもらい、説明と結果を聞きました。

        その結果は。。。


        診断の総合評価、0.16


        「一応倒壊しない」基準が1.0ですので、その数値の低さは歴然。
        倒壊する可能性が高いということです

        ここまでは自分でも予想していました。


        説明によると、屋根の重さがかなり耐震性を下げているとのこと。

        昔は屋根の瓦を土で留めていたので、とにかく重いらしいのです。
        そのため、求められる壁や床の耐力も高くなります。

        なので屋根の葺き替えを強く勧められました。


        そして見積もりですが、屋根の葺き替え(軽量化)で150万。
        その他の耐力壁・床の基礎新設で210万。

        福岡市の助成金30万は出るらしいのですが、あははのは。


        耐震工事するなら、売値を半額にしてもらっても10年ローン返すだけで終わり。他に補修すべき箇所もたくさん泣き顔

        じゃあ現状で貸すかというと、危険であることを知った以上は大家の責任を考えるとできませんあせあせ(飛び散る汗)
        (耐震工事したからと言って高く貸せるご時世でもありませんし)

        一縷の望みは数人でシェアして家賃収入総額を上げることしかありませんが、募集の難しさと共に管理人的な仕事が発生します。 

        そこまで自分でやる気はありませんし、できるとも思えません。




        現実は厳しい。

        ひしひしと感じました。



        話が終わって、担当者が帰ると、庭に蔓延ってるシダを抜きました。

        気が付くと、軒下に蜂の巣ができています。
         
        蜂がじっと私を見ていました。 怖いと思いませんでした。



        「お前はいいね。ここに住めて」



        蜂の巣なんて、いつもなら落としてしまうのですが、そのままにしときました。

        シダを引っこ抜き、引っこ抜き、無心に働きました。


        きれいになりました。

        生活品がたくさん残ってて、すぐにも住めそうです。



        使い込まれた床を拭きます。


        やさしい手触りの手すり。


        うらさん、まだ使える家なのに。





        それなのにね


        私の力が足りなくて。。。。





        ごめんね、うらさん





        最後の交渉はしてみるけれど、期待はできませんでした。。。。  

        路地うらの家〜追悼〜

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          <福岡市東区・うら> 

          場所と間取りと外観写真を送って賃料査定をお願いしていた不動産サイトから、電話がありました。

          「以前同タイプの物件を扱ったことがあり、その時は中央区○○で68000円でしたが、東区××となりますと大体50000円位かと。詳しくは中を見てからとなりますが・・・」

          ガーン、ガーン、ガーンバッド(下向き矢印)バッド(下向き矢印)
          なにその下落率・・・

          「なにぶん築年が古いと痛みもありますので・・・」

          いや、そんなのわかってるの。
          確かに柱傾いてますよ。 床はギシギシ鳴りますよ。
          でもね、この年数で傾いてないようなしっかりした邸宅だったら、はなっからワタシには手が出ませんの。
          こういう家だから安く買える(かもしれない)し、安く貸せる(かもしれない)のに・・・

          築年数がなんじゃい、築20年でもボロボロの家だってあるやんむかっ(怒り) 

          「申し訳ありませんが、今取り扱う地区を限定しておりまして、東区は入っておりません。
          よほど個性的な物件でないと・・・」

          やんわりと断られました。

          見てもらえば個性的という点ではクリアすると思いましたが、そのサイトの地区限定という姿勢に、個性よりも借り手のつきやすい物件優先と言われた気がしました。

          ここならわかってくれるかも・・・と期待があっただけに、がっくりしてしまいました。


          そう、不動産屋さんにはたくさんある物件の中のひとつ。

          でもワタシにはうらさんは唯一の物件。

          (この温度差には今でも慣れることが出来ないでおります)



          ほぼ同時に、事業計画を検討してもらった銀行さんからも電話がありました。

          「この前の物件の借入の話ですが、上の者と話しまして、古くて戸建てとなるとやはり厳しいかと・・・。 アパートだと戸数がある分リスク分散されますが、戸建ては0%か100%しかありませんからね」

          ・・・んなこと、わかっとるわ〜むかっ(怒り)むかっ(怒り) 

          とは言いませんとも!大人ですから!!
           
          にこやかに「そうですか、やはり難しいですか・・・?」

          「貸し手としては、貸して入居者が決まらない場合を考えますので・・・。借り手が決まっていれば土俵にのりますが」

          ・・・・それはそうですね、わかります。
          「今は難しいにしても、入居者が決まれば考えてもらえるんですね」

          「決まればですね」



          ・・・・・どうやって探すっていうんだ?

          しかも安い家賃しかとれないのに、耐震工事してお金借りて?

          利益出せない事業は商売とはいえないんだよ!
          趣味でやってんのか?!


          そして、耐震診断の結果が出たとの連絡が来ました・・・・

          路地うらの家〜追悼〜

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            <福岡市東区・うら>

            裏庭の物置のような戸を開けてみると・・・


            え、ちょっと・・・ちょっと待って


            地下に続く階段が・・・

            何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ、何コレ!!

            こ、こ、こ、怖いけど!!!

            面白すぎるよ(涙出そう)!!!!

            ウヒャヒャヒャヒャ!


            すぐ不動産屋に聞いてみました。

            売り主さんも聞いてなかった(相続でもらったので住んだことはないらしい)ので、もちろん不動産屋さんも知りませんでした。

            誰もこんなところまでのぞいたりしなかったんでしょうね。

            おそらく防空壕として作ったのではないかとのことでした。

            つまりこの家は戦争も生き抜いてきたのです。


            意を決して、中をのぞいてみました。

            中にあったのは、生活品でした。



            埃をかぶって湿気でボロボロのものばかりでした。

            そこから見えた床下の風景を私は今でも思い出します。

            梅の木の植わった南側の庭から風が通り抜けていきました。

            トトロのめいちゃんの家も床下が見えてたじゃないですか、あんな感じでね〜
            きっと子どもの抜けた歯が投げ込まれたりしたんだろうな・・・


            そんな妄想と同時に、家の耐震性についてはもっと心配になりました。

            防空壕があったら、そこの部分の柱は浮いてるようなモノじゃないの?
            いくら風情があろうが、そんな家だと人様に貸せる状態ではない・・・


            ・・・・・頭でこの計画は9割無理とわかってたんです。

            それでも銀行に事業計画を持ち込み、相談しました。
            個性的な物件を扱うサイトには家賃査定のお願いをしました。
            耐震診断と工事見積もりが出るのを待っていました。

            万が一入居希望者がいれば
            万が一値下げしてもらえたら
            万が一リフォームが安かったら


            そうしたら、うまくいくかもしれない


            いや、うまくいくわけ無い


            いや、やってみないであきらめるのはイヤだ


            ぐるぐる回る思いを振り切るように、必死に片づけていました。

            (片づけで出た袋の山)

            路地うらの家〜追悼〜

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              さあ、二階へ。

              急な階段を上がると・・・


              二階には三部屋あり、路地に面した二部屋は学生に間貸ししていたようでした。
              (部屋の入り口にメーターがついてます)
              日当たりの良い窓際には、なぜかぶら下がり健康機。

              なっつかしい〜〜〜!
              最後には物干しになってたよねぇ〜〜〜〜!


              部屋の中は本当に散らかってました。
              なんとか片づけていきます。
              <前>                             <後>


              窓からの風景を少し・・・


              小さな庭や路地を見おろしながら、風を感じます。


              こちらは奥の部屋
              <片づけ前>                       <片づけ後>


              シールも昭和ね



              この頃から、うらさんの雰囲気は変わってきました。

              個人のものがあふれていた最初に比べると、空き家独特の静かな落ち着いた雰囲気になっていきました。

              それでも時々怒りのような、「勝手に触るな」という空気を感じると、ワタシは家に向かって言いました。
              「持ち主さんはもう亡くなったよ。帰ってこないよ。
              ねえ、このまま壊されて良いの?
              ワタシはアンタはいい家だと思ってるよ。きれいにしてあげるよ。
              だから力を貸して、入居者さんを呼び寄せて・・・」


              ある日、猫の額ほどの裏庭(周りを塀に囲まれて暗い草だらけの庭)に下りてみると
              物置のドアのようなものを見つけました。

              そこには、うらさんの秘密が隠されていました・・・イヒヒヒヒ・・・・・続くぅ!!

              路地うらの家〜追悼〜

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                <福岡市東区・うら>

                タオルを首に巻いて、雑巾とバケツと水を持参。

                さあ、楽しみが始まります!

                残されたたくさんの生活品をガンガン袋に入れていきました。

                おかげで玄関もすっきり。


                玄関横の小さな庭も草をむしり、すっきり。
                <前>                       <後>


                生活品であふれかえってた台所もすっきり。
                でも全部片づけるとこの昭和感も消えてしまうので、懐かしさを思い起こさせる程度は残します。



                自分の子どもの頃の風景が蘇ってきます・・・




                ここまでは一階、お次は二階だよ!

                路地うらの家〜追悼〜

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                  <福岡市東区・うら> 

                  うらさんを購入するには

                  “駘僂魯リギリにそぎ落とし、

                  値段を下げてもらって、

                  F居者を見つけてくること。

                  それがすべて揃わなければダメでした。



                  どんな家も個性があり、活かせる点とどうしようもない点があります。

                  ,糧駘僂砲弔い董▲錺織靴呂Δ蕕気鵑慮鼎気呂えってそのままがいいと思いましたが、耐震性向上は絶対必要だと思いました。

                  貸す以上、命の危険のある建物ではいけないのです。
                  家って本来、外の危険から逃れて安心できる場所であるべきと思うからです。

                  幸い、福岡市には耐震診断を安く受けられる制度がありました。
                  売り主さんに了承してもらい、購入希望のための事前診断をワタシ負担でお願いしました。

                  おそらく耐震工事だけでかなりの費用になるでしょう。

                  でも耐震のためにこれだけかかるという数字が出れば、△涼猷爾恩鮠弔北鯲つかもしれません。

                  まあ、「じゃあ売らない、もっと高く買ってくれる人を探す」と言われたら最後なので
                  かなりのギャンブルですけど・・・


                  一方でのために、ワタシは「室内の片づけをさせて下さい」と売り主さんにお願いしました。

                  入居者を見つけるには、この家を実際に見てもらって気に入ってもらうしかありません。
                  リフォームしてキレイにした後なら決まりやすいけど、それは無理。
                  現状で探さなくてはなくてはなりません。

                  それにはせめて掃除して、できるかぎりきれいな状態にしなくては。

                  売り主さんは高齢なので、やってくれるならどうぞと快く了承してくれました。
                  (おそらくワタシが購入すると思ってらしたのでしょう)


                  そしてうらさんの大掃除が始まりました。

                  路地うらの家〜追悼〜

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                    <福岡市東区・うら>

                    ワタシは真剣に考えました。

                    この家を買うにはお金を借りなければ無理です。
                    お金を借りるには、銀行が納得できる事業計画を作らなくてはなりません。

                    必要なお金→購入金額+リフォーム代+諸経費

                    と同時に

                    見込める収入→借り手がいるのか、いるなら家賃がどのくらいとれるのか

                    両方について、どこまでなら現実性がある数字なのかを見極めないといけません。
                    この作業は独りよがりの希望ではなく、根拠が必要です。 


                    ワタシは店舗の経験の長い建築関係の知り合いに相談に行きました。
                    そこでははっきり言われました。

                    「やめた方が良い。
                    今のご時勢で、その立地と家の古さでは希望する家賃はとれないよ」


                    ワタシは近所の不動産屋にも聞きました。

                    「古い家だと設備をやり変えるにもお金がかかりますよ。
                    だからといってその分家賃がとれるかというと、とれませんね。
                    難しいと思います。
                    家賃をすごく安くして入居者さんに改装してもらうというのもできなくはないですが、一般的ではありません。
                    そこまで古いと耐震性もありませんので、何か起きた時は大家さんの責任になりますよ」


                    わかってますわ。

                    だからこそ、世の中の古い家は建て壊されとるんですわ。

                    誰も古い家の大家なんてなろうとしないんですわ。

                    よーく、わかっとりますわ。


                    それでもやってみたいんですわ。

                    どうせ馬鹿ですわ。



                    次第にしぼむ気持ちを抱えたまま、それでも納得は出来ませんでした。


                    ワタシがこんな気持ちになったこの家は、そんなに魅力も価値も無いのか?
                    ワタシだけがそう思うのか?


                    思い切って、友達になったばかりの古物商の二人に声を掛けました。

                    「ある家を一緒に見てくれませんか?
                    ワタシはすごく面白い家だと思うんだけど・・・」


                    二人は見に来てくれました。

                    そして

                    残された昭和の数々をめちゃめちゃに楽しんでくれました。

                    「ここ面白いよ、アッハハハハハハ」



                    ワタシは嬉しくて嬉しくてぼうっとなりました。

                    笑って笑って顎が痛くなりました。


                    思いました。

                    出来る限りやってみよう、この家には他にない魅力がちゃんとある!

                    路地うらの家〜追悼〜

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                      <福岡市東区・うら>
                      うらさんの話、長くなってますが、まだ折り返し地点です。

                      え、いや、あの、その・・・・


                      ご、ごめんなさい、呆れないで〜

                      ここでちょっと家を離れて、”なんで古家商なのか?”って話もさせて下さい。

                      次の話に必ず繋がりますので、よかったら読んで下さいませ。


                      *********************************


                      この頃、まだワタシは古家商と名乗ってはいませんでした。


                      自分を不動産投資家としては失格だと思ってましたし、大家としては趣味に走りすぎてると思ってました。

                      古い家を安くリフォームして安い家賃で貸すというのはままある事です。

                      でも安くリフォームしようとして部分だけを新しくしても、家が継ぎ接ぎに見えてしまい、せっかくの雰囲気を台無しにしてる気がしたのです。 

                      業者さんがどうにか安く仕上げようと、在庫の材料でこうすればいいとか今時はここをこう替えたら見栄えもいいとか提案してもらうのは、大家として非常に有り難いのです。

                      そんな業者さんに安くしてもらえるなら任せればいいと頭でわかってても、ワタシはなんと言ったらいいのかわからないもやもやを抱えていました。

                      ”そうじゃないんだよな・・・”


                      自分がものすごく変わり者のように思えました。
                      大勢がいいと思うことに違和感を感じる自分がひねくれ者に思えました。


                      せっかく仲良くなった大家仲間とも馴染めない気がしました。



                      でもだからって、自分の感じてることが間違ってるとは思えませんでした。(←時々ひょいと出てくる根拠のない自信)

                      古い家がいいと思う人は本当におらんちゃろうか?

                      世の中に古い家の雰囲気がいいと思う人はおるっちゃないと?



                      じゃあ探してみよ。

                      同じ人・同じ場所と話しても仕方ない、いろいろな場所、いろいろな人に会ってみよう。


                      ワタシはあてもなく探しはじめました。



                      そして

                      「古い平屋の本を書きました」と書き込みをしていたクールハンド氏と知り合いました。

                      FLAT HOUSE LIFE 
                      を読んだ時に、どんなにホッとしたかわかりません。



                      そして

                      福岡市の護国神社で行われている蚤の市を知りました。

                      福岡にこれだけ古いモノを楽しんでる人々がいると知って、どれだけ励まされたかわかりません。



                      そして

                      「たろうのおでかけ」、「青空人間」、「家鴨軒」、「ハチミツボタン」、「きんど」・・・たくさんの店主さんたちと知り合い、自分みたいな大家を面白がってくれる友達ができました。



                      だんだんと自分みたいな大家がいてもいいか〜と思えるようになってきました。


                      そんな時です。

                      古物商のふゆこさんから

                      「古いモノを扱うのは古物商、古い家を扱うなら古家商やね」

                      と明るく言われました。


                      おおおおおおなるほど!


                      いつも名乗る時には「ちょっと変わった大家です」と多少引け目を感じながら言ってたけど、

                      なんともしっくりこなかったのです。


                      そうして、古家商を名乗ることにしました。
                      (とかいいつつ、古家商と名乗る時にはむっちゃ恥ずかしい・・・・
                      ブログなら顔見えないからいいけど・・・・ウヒャー)


                      古い家好きってことに前向きになれた時、もう一度路地裏の家にチャレンジしてみようと決めたのです。


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