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- 2024.01.03 Wednesday
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ブログの更新は減ってますが、日々、生活に疲れた主婦として目立たず元気に暮らしております。
休みにはベラミや他の物件のこともやりつつ、子育てに一喜一憂し、老眼と戦い、眠気に負けております。
ブログの内容も連絡事項ばかりで、さぞかし退屈でアクセスも減っていくと思ってましたが、不思議と減りません。
こんな個人的なブログをわざわざ見に来ていただいてる方がいらっしゃるのに、時間がないとか、いい訳していたらいけませんね。
最近、古家商のブログを全部読んだ(一体全体なぜ!)という方に数人お会いしました。
すると「最初、古家さんてどんな変わった人(お金持ち)なんだろう・・・と思ってました」と言われ、そのあと「普通なんですね」と言われたり、「やっばり変わってますね」と言われたり。
文章のイメージとは結構恐ろしい・・・ワタシ、会って話したらそんなに面白くありません。
本当にそこらへんのおばちゃんなので、申し訳ないです。
↑
なにに対して謝ってるの???
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先日、今までの古家商の活動について、都築響一さんから取材を受け、いろいろ話しました。
楽しい時間でしたが、取材してどうするの?とも思いました。
ふうむ。
世間では「家は一生に一度の買い物」というキャッチフレーズがまかり通ってるのに、ワタシは7回も買ってるので、怪しむ人もたくさんいるのでしょうか。
大家業であんなことがあった、こんなことからこうなった等、ワイワイと話してるうちに
「そういえば、10年以上も古家の大家さんを迷いながらでも続けてきたんだなぁ。なんとかなってるもんだなぁ。続けるって大事だなぁ」
としみじみ感じました。
古い物件を安く買って、補修して貸す。
言葉にすると、それだけのことです。
最初に中古アパートを買った頃は、古い物件は人気がありませんでした。結構なリノベーションをしないと借り手がつかないから、初心者は止めた方がいいと言われました。
最近は古い物件をリノベーションして活かすというのもよく聞かれるようになりました。
プロに全部きれいにしてもらわず、自分たちでできるところは楽しんでやってみるような、DIYやセルフリノベの風も多分もっと強くなると思います。
空き家や空き店舗を活かして人を呼び込もうという動きも町ぐるみで行われたりしています。
町には使われず眠ってる資産(建物や風景、歴史、人)があるんだから、そこを活かすって、いいことだと思います。
じゃんじゃんやればいいと思います。
でも
ワタシのやってることは、そういう今どきの流れとは違う気がしています。
ものすごく趣味に近い、非常に個人的なものです。
ワタシは買った家を、自分は住まずに人に貸します。
その古家が好きで、「誰も借りなかったら、ここに住んでもいいな」と思ってても。
借り手が決まった後、「もうこの家に入れないんだなぁ」と思うと寂しくて落ち込んでも(←そういうところ、頭おかしい)。
最初から貸せると思って買うのです。
誰かがそこに住んだらどんな生活を送るかなぁと思い描くのが楽しい。
「普通は好きで買ったら、人に貸さずに自分が住みますよ。他の人に住ませるなんてもったいないもの。古家さんって執着がないですよね、珍しい」とも言われたことがあります。
「本当に古い家が好きですか?不便で寒くても住めますか?」とも聞かれました。本当に古家好きかどうか、疑われたのかもしれません。
「借り手が決まって、すごく寂しい」と言うと、「え?それはおかしくないですか」と突っ込まれました。
えっ、そうなんだ、端から見たら違うんだなぁ。
普通とか常識とか、ワタシは案外わかってないのかもしれません。
売り出されてたから買う。
買えるから買う。
その後に必死に生かす方法を考える。
自分が住んだら、お金にはなりません。
お金が無かったら、維持もできません。
ワタシはお金持ちではありませんから。
ワタシは自分のお金で古家を買ったり、ローンを組んだりします。
本当は住まない家なんて買わずに、家族のために貯めておいた方がよっぽど良かったかもしれない。
けど、買った。
だったら、わずかでも利益を出さなくちゃ。
でも、いっぱい稼ごうと思うと難しいのです。
難しいから止めた方が・・・とプロの人からよく言われたことも、やってみてよくわかりました。
簡単なら誰だってやるでしょう。
面倒な割に儲からないから、誰もしないのです。
だから仕方ない、と思いました。
家賃も安いし、少し潤うくらいでいい。
でも、家賃のために誰にでも頭は下げたりしません。
やりたいようにしよう。
ワタシの大好きな古家。
ここが好きと言う人と繋がりたい。
ワタシの大好きな家を、他の家と安易に比べたり、表面を飾れば一般受けするからと部分部分しか見ない人に触らせない。
ここで暮らす人の顔を思い描けない人には任せない。
まだ入居募集していることで、「いまだ全部埋まってないんですか」と言われたことがあります。
言った方は心配して言ってくれたんだと思いますが、普段低姿勢なワタシには珍しく腹を立てました。
ただ埋まればいいなんて全然思ってません。
その家に合う人が入らなくては。
そういう見方をする人は、数字は見るけど、人を見ていない。
家を箱としてしか見ていない。
でもワタシには、家は人が暮らし、憩う大事な場所なんです。
貸すのであれば、ずっと長く暮らしてほしい。
だから申し込んでくれても、その人の生活スタイルに無理があると思ったら、「嬉しいけど、やめておいた方がいいのでは・・」と言います。
それは何回もありました。
それでも「借りたい、借りたらこうしたい、ああしたい、絶対楽しい」とあきらめず、古家を通じて仲間になってくれたのが今の入居者さんたち。
小心者のワタシが10年以上悩んだり失敗したり悔しい思いをしながら、それでも続けてこれたのは、「この家を借りられて良かった」と言ってくれるみんながいたからです。
そんな入居者さんたちとの時間が楽しい。
本当に楽しい。
お互い爺さん婆さんになってもずっと住んでてほしいと思っています。
これは不動産投資として見たら、どっちかというとダメなパターンですし、成功ではありません。
誰かのためになるような話でもありません。
ただ普通と違うみたいだから、面白いお話ではあるかもしれませんね。
たまたまブログを読んでくれた方が、また覗きに来て暇つぶしや気晴らしにでもなったら、それだけで有難いと思って今後も気ままに書いていきます。
よろしく。
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ここまでの長文(下書きに5日もかかるって、バカじゃね?)を最後まで読んでくれた、奇特な皆様、ありがとうございました。
ワタシがブログ記事をヒーヒーやっと書き上げたと思ったら、
都築さんが取材した記事、3/15配信のメールマガジンROADSIDERS' weekly 252号に掲載されたそうです。
本職はさすが早いんだなぁ・・・とショボショボの目で感心しました。
都築さんの視点と、ワタシの視点はもちろん違うけれど、取材の間ずっと話してて楽しかった。
他の人だったら、取材自体を断ったし、話しても相当疲れたと思います。
ベラミ山荘までの長くてうねうねした道は、今まで「そんなにワタシって変だろうか」と心の奥で戦ってた気持ちでもありました。
「自分になにができるか」と向かい合って、「ああ、たいしたことはできないやん。どうせ変わってるんだろうさ」と開き直るしかない道でもありました。
ま、それでも良かったか、と今は思います。
取材されて文章になるとか、人生の中でも一度あるかないか。
完全にベラミがつれてきた運なので、自分の力ではありません。
いい気にならずに、これから落ちていく一方(←骨の髄までネガティブ)の人生をなんとか潜り抜けていこうと思います。